経営ストラテジー入門

経営戦略の実例やマーケティングの解説、ビジネスに関するフレームワークなどをご紹介します。

ポーターの事業戦略

事業戦略を分かりやすく分類する

事業戦略にはいくつもの種類があり、それぞれがどんな要素を持っていてどんな効果を発揮するのか、というのはなかなかわかりにくい部分です。
それを分かりやすく理解できるようにするのが「ポーターの事業戦略」というフレームワークとなります。
ポーターの事業戦略では「ターゲットが広いか狭いか」「競争的優位性をどのように作り上げるか」という2つの軸から、それぞれの交点がどのような戦略になるのかを分かりやすく理解することができます。

ターゲットが広く、コストでもって優位性を作る戦略が「コストリーダーシップ戦略」です。
これはH.I.Sが行っている戦略として紹介しました。
ともかく値段を市場で最安値にすることによって多くの人にアピールしていく戦略となります。

逆にターゲットが狭く、特異性のある製品で優位性を作るという戦略が「差別化型集中戦略」ということになります。
これはスズキが行っている戦略として紹介しました。
スズキの場合は、軽自動車の需要層にのみターゲットを絞り、他の会社とは違った車の開発方向を示すことで業績をあげているわけです。

ターゲットを広く取り差別化で優位性を築く場合は差別化戦略、ターゲットを狭くとり、コストで優位性を気づく場合はコスト型集中戦略というこになります。
それぞれが違ったメリットを持っているものなので、自分達の製品や方向性がどこに適しているのかを判断するのに利用できます。

それぞれの戦略のROA

ポーターの事業戦略ではそれぞれの戦略が持つROA(Return on Assets=総資産利益率)についても規定を行っています。
この場合はコストリーダー型か、差別化型という軸と、売上高利益率と総資産回転率という軸から見ていきます。
コストリーダー型は収益性は低いものの、効率性が高く、差別化型は収益性は高いものの効率性が低い戦略ということになります。