経営ストラテジー入門

経営戦略の実例やマーケティングの解説、ビジネスに関するフレームワークなどをご紹介します。

事業戦略

事業戦略の重要性

では、まずは事業戦略についてより詳しく見ていきましょう。
事業戦略というのはトップページでも説明したとおり、会社における「事業」単位での経営戦略のことをいいます。
事業戦略をしっかりと立てていなければ1つ1つの事業は他の競合する企業に勝つ事は出来ず、次第に弱っていってしまうことが考えられるでしょう。

この事業戦略について考える時には、常に競合する他社との関係を考える必要があります。
基本的に経営というのは競争であり、限られたニーズの取り合いであるという認識を忘れてはいけません。
ニーズというのは顧客の数に上限がある以上、どうしても無限に引き出すことが出来るリソースとは行かないわけです。

そのため、事業戦略を建てるためにはまず他社の事業戦略を研究し、その上でそれに対抗しうる事業は何なのか、ということを考えていかなければなりません。
多くの場合、他の企業が行っている事業戦略の後追いというのはそれほど高い利益を上げることが出来ないものです。
1番手が有利になるのはどの市場でも基本的には同じことなので、相手のことを知った上でそれをそのままコピーするのではなく、より進歩したものにしていくことを考えていかなければなりません。

この事業戦略は単独で立てられるものではなく、その背景としてこの次の記事で紹介する全社戦略の存在があります。
事業戦略は常に全社戦略の指揮があってこそ行われるものであるため、会社全体の意思に背く改革を行っていくことは出来ないわけです。
それは全社戦略、引いては経営理念にも繋がることであるため、会社全体の舵取りに合わせて方向性を揃えていくことが事業戦略には求められます。

事業戦略のメリットとデメリット

事業戦略を行なうことによるメリットは、まず1つ1つの改革にそれほどリスクを伴わないということが挙げられます。
勿論事業戦略のなかにも大幅に方針を変更してしまうようなものも存在していますが、他の経営戦略に比べるとミクロな視点における戦略活動であるため、全体に影響が及ぶ可能性を極力減らすことが出来るわけです。
しかし、前述の通り結局のことろ事業戦略というのは全社戦略の指揮下にあるものであるため、全体の指揮が誤っている場合は会社全体に影響を及ぼすことになります。

ただ、事業単位における戦略にはそれを抑止する効果を持たせる事ができます。
それが「フィードバック」のシステムです。
事業戦略において事業単位で何か問題が発生しているような場合や、より状況を好転させることが出来るような戦略がある場合に、事業としての意見を上部に伝え、より動きやすくしていくことが可能になるわけです。

事業戦略のデメリットは単独で動く事ができないことにあります。
ただ、戦略全般に関してこれは言えることで、最終的には経営理念と上層部の決定に帰結することになるため、上層部の経営眼というのは殊更重要になってくるのです。

最後に、実際に事業戦略について疑問があるということで質問されているページがありましたので、そちらも紹介しておきます。
【参考】事業戦略についての質問

このサイトでは、ファーストフードチェーンのフランチャイズを行っている会社を例に質問が行われていますが、基本的にはどのような業種の企業にも当てはまるのが事業戦略です。
何を強みにして、どこに経費を使っていくのかと言うことを計画的に指針としてまとめていくことでより、特徴を持った企業として前進することができるようになります。
また、競合会社のリサーチの結果自分たちが他社に比べて何を得意としているのかと言うことをきちんと見つめていくことが大切なのです。