任天堂の戦略

花札屋として生まれた任天堂の戦略

今となっては世界的にも有名になったゲームブランド、任天堂ですが、この会社は元々花札屋としてスタートした会社でした。
最初はそれほど強い会社というわけではなかったのですが、この雰囲気が変わることになるのが1983年のことです。
そう、皆さんもご存知のファミコンこと、ファミリーコンピューターの発売でした。

今となってはゲームは世界中で親しまれている娯楽の一つであり、世界中に需要が存在しています。
ただ、それと同時にライバルも多く、競合相手の多さというのが特徴となる業界でもあります。
国内ですら競合に勝つことが出来ずに消滅、ないしは吸収されてしまうようなゲーム会社が多いなかで、任天堂がトップをひた走り続けているのは何故なのでしょうか?

その特徴ある戦略の一端を紐解いていきましょう。

ブルーオーシャン戦略

任天堂の戦略のなかで特筆スべきはブルーオーシャン戦略と呼ばれる戦略が取られていることです。
ブルーオーシャン戦略というのはフランスの教授によって唱えられた戦略で、「競争相手がいない分野を切り開き、多くの人を対象にしてコストの低い販売を行なう」というマーケティングの戦略です。
任天堂はゲーム業界というライバルの多い業界のなかで、先駆者のない分野に切り込むことによって強制的に自分達しかいない市場を創りだして戦っているということです。

例えば今となっては後続が多い「タッチパネル」を使ったゲームハード、ニンテンドーDSは世界中で人気のハードとなりました。
そのブームが一段落した後に登場したのが「モーションキャプチャー」を使ったハード、ニンテンドーWiiです。
そして更に3Dを取り入れたニンテンドー3DS、コントローラーに画面を搭載したWiiUなど、様々な分野を開拓していくことで競争相手を出し抜いているわけです。