機能別戦略

会社機能から考える戦略

戦略の考えかたの一つとして、機能別戦略というものがあります。
事業戦略が事業所単位での戦略を、全社戦略が会社全体の戦略を考える物であるのに対して、機能別戦略は機能組織単位における戦略を考えるという方法です。
では、そもそも機能組織というのが何なのか、ということについて簡単に見ていきましょう。

機能組織は複数の機能を持っている会社でなければ存在していない概念ですが、多くの会社は複数の機能を持っています。
例えば「事務」と「営業」というのはそれぞれ同じ会社内では有るもののやっていることはかなり違っているでしょう。
このように、会社に対して寄与している働きが違うのが機能組織の特徴ということになります。

例えば事務において有効な戦略が、営業において同じく有効だとは限りません。
同じ様に、流通において有効な戦略が、人事にも同じく通有するわけではないということです。
それぞれの機能組織ごとに適している戦略というものがあります。

特に戦略が必要な事業組織

機能組織のなかでも戦略を考える必要があるのはどういった分野でしょうか。
まず、製品を制作する担当というのは戦略性が高い部門ということになります。
製品制作においては必要な素材やコストなどを読みつつ、消費者の持っているニーズを読み取る必要があります。

製作担当者に求められるのは市場を読み取る力と、それを形にする実力ということになるでしょう。
戦略としてはフィードバックを得る方法の形成や、技術力の上昇などを目指していくことになります。

他に戦略が重要になる分野が「プロモーション分野」です。
これはマーケティングの本領といってもいいでしょう。
いくら良い製品を作っても人の目にとまらなければないのと一緒です。

いかにして自分たちの良い商品を消費者に注目させるのか、ということを考える必要がある、ということになります。
消費者がよくみているメディアはなんなのか、その内、見た広告の中で興味を持って購入意欲を引き立ててくれるのはどんなコマーシャルなのか、多角的に検討する必要があります。