5つの力

市場に関わる5つの力

4つ目のフレームワークとして紹介するのは「ファイブフォース分析」と呼ばれるものです。
これは市場には5つの力が関係しているという観点のもとで、それぞれの力を分析して経営戦略を作っていくというものです。
ここで言う5つの力というのは「自社の交渉力」「買い手の交渉力」「競争相手との敵対関係」「新規参入の脅威」「代替品の脅威」という5つを指しています。

この内最初の3つは内部的な要因であり、後の2つは外部的な要因となります。
内部的要因については自分達で変えていくことが可能ですが、外部的な要因については対処することは可能なものの変える事自体は難しい要素ということになります。

具体的な要素

では、それぞれの要素について、より具体的な内容を見ていきましょう。

自社の交渉力の中には、集中比率やボリュームの重要性などが含まれています。
如何にして市場に求められている供給を行なうのか、とういことが問われます。

買い手の交渉力としては、交渉手段や買い手の情報力などについても分析していく必要があります。
特に現在のインターネット時代においては、買い手はどんどん「賢く」なっています。
自分達のことを知らないと高をくくっているべきではありません。

競争相手との敵対関係としては、競争相手がどのくらいいるのか、ブランド力の差はどうなのか、ということを検討していくことになります。
製品の良し悪しだけではなく、広報能力も研究する必要があります。

新規参入の脅威では、新しく参入してくる企業に対して障壁があるかどうかを確認することや、流通経路が特殊ではないかどうかなども調べて置かなければなりません。
行政的な措置がある場合もあるので、あわせて確認が必要です。

最後に代替品の脅威としては、買い手が代替品に対してどのようなことを求めるのか、ということを検討しなければなりません。
自分達の商品で対抗できるのかどうか、冷静な判断が求められます。