アンゾフの経営戦略

アンゾフの提唱した経営戦略

3つ目のフレームワークとして紹介するのは、一般に「アンゾフの経営戦略」と呼ばれているものです。
これはアンゾフという人物によって提唱された経営戦略で、戦略を4つの要素に分類したうえで分析を行い、戦略を立てていく、というものになります。
アンゾフの経営戦略において重視されるのは「市場分野」「成長方向」「相乗効果」「競争の利点」の4つとなります。

市場分野の中では、自分達の持っている製品が市場に需要があるのかどうか、あるいは現在はないとして生み出していくことができるのかどうかを考えるということです。
基本的にはニーズがすでに有る所に進出した方が成功は容易いですが、自分達で切り開いた場合についてはブルーオーシャン戦略となるためより高い効果を期待することができます。

成長方向については、市場ニーズなどを見越した上で自分達の経営がどの方向に向けて成長していくべきかを検討するものです。
見当違いな方向に成長をしたとしても、本質的な意味がありません。

相乗効果は、一般にシナジーと呼ばれることもあります。
新しい分野に進出することによって、他の分野にも良い効果があるかどうか、ということを考えていきます。

そして最後に競争の利点は、競争相手となる会社に対してどのような優位性を持っているのか分析することです。
経営において勝ち目のない戦はするべきではありません。

アンゾフのマトリックス

さらにアンゾフの経営戦略には、もう1つの軸を追加してより高度な経営戦略を立てていくという考えかたです。
この場合に追加されるのが「新しいビジネスモデルの創出」という分野となります。
今までに他の会社によって実行されて来なかったビジネスモデルを作ることで、無二の効果を創出することになります。